5打席連続敬遠されて敗戦…星稜・山下監督 一人冷静だった

[ 2012年12月29日 06:00 ]

松井の引退を惜しむ母校・星稜高校の山下名誉監督

松井秀喜引退

 恩師である星稜野球部の山下智茂名誉監督(67)は、5打席連続敬遠された92年8月16日の明徳義塾(高知)戦での秘話を披露。敗戦後、他の選手がぼう然とする中で松井は一人冷静にベンチ内で荷物を整理し「優勝旗をプレゼントできなくてすみませんでした」と謝ってきたという。

 そこで「国体の優勝がある」と返すと有言実行。決勝の尽誠学園(香川)戦での最終打席で高校通算60号本塁打も放った。また同監督は、地元への恩返しの一環として、松井とCSKAモスクワの本田圭佑との同校OB対談を企画中。学校のイベントで開催したい意向で「将来的にね。来年とか再来年にできればいい」と話した。

 ▼明徳義塾・馬淵史郎監督 一番の思い出の選手だった。(敬遠策で)嫌な思いをさせたこともあり、成功を願っていた。期待以上の成果を残してくれた。

続きを表示

2012年12月29日のニュース