父・昌雄さん 息子にねぎらい「やり尽くしたと思う」

[ 2012年12月29日 06:00 ]

松井の引退発表に父・昌雄さんはねぎらいの言葉をしたためた

松井秀喜引退

 父親の昌雄さん(70)は、地元の石川県能美市で息子をねぎらった。

 「(会見は)感無量で聞いていた。ケガに泣かされたことは無念と思っているだろうがやり尽くしたと思う。(会見中の涙は)込み上げてくるものがあっての感謝の涙でしょう」としみじみと振り返った。

 幼少時代から野球好きの息子をサポート。そのかいあって、日本を代表する強打者に成長した。「本当に野球をするために生まれてきたのかと思う。目の前のことに努力して、悔いを語ることはなかった。いつも何事にも前向きに取り組んでいた」。最も印象に残るのは03年ヤンキースタジアムでのデビュー戦で放った満塁本塁打。さらには今年7月16日に観戦に訪れた際のレイズ―インディアンス戦での見逃し三振だという。両親最後の観戦試合での出場に「それだけでも親孝行だと思った」と感謝した。

 松井は年末は帰省しないため、今年は別々に正月を過ごす。昌雄さんも球界発展への貢献を希望し「将来の日本と、子供たちの野球のために何とかお返ししてほしい」と期待していた。

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2012年12月29日のニュース