DeNA戦力外の小林公太 インディアンスとマイナー契約

[ 2012年12月1日 06:00 ]

インディアンスとマイナー契約をした小林公太

 今季限りでDeNAを戦力外となった小林公太投手(21)が30日、インディアンスとマイナー契約を結び、都内で会見を行った。09年に育成ドラフト2位で入団も、プロ3年間で1軍での登板はなし。11月に行われた12球団合同トライアウトで、イ軍スカウトの目に留まった。目指すは、日本人初の育成出身大リーガー。無名の右腕は、来年1月からプエルトリコのウインターリーグに参加する。

 目指すのは、究極のアメリカンドリームだ。インディアンスの帽子をかぶった小林の目はやる気に満ちあふれていた。

 「高校時代から米国で野球をやるのが夢だった。クビになった時に米国しかないと思った。まだまだですけど、第一歩が踏み出せた」

 日本球界では実績を残すことはできなかった。1メートル83の長身ながらスリークオーター気味の変則フォームと、140キロ台後半の直球を武器とする。しかし、課題の制球難を解消できず、3年間でイースタン・リーグの登板はわずか14試合、13イニングで防御率8・30。10月に戦力外通告を受けたが、11月の12球団合同トライアウトで視察したイ軍スカウトの目に留まった。

 来年1月には、自ら志願したプエルトリコのウインターリーグに約1カ月間の武者修行。3月上旬にアリゾナ州でのマイナーキャンプに参加する。1Aからのスタートが濃厚だが、一歩一歩上を目指す。「下っ端ですけど、名を汚さないように頑張りたい。育成出身という意味で、先駆者になれたらいいですね」。21歳の壮大なチャレンジが始まる。 

 ◆小林 公太(こばやし・こうた)1991年(平3)9月1日、東京都生まれの21歳。多摩大聖ケ丘3年夏は西東京大会1回戦の練馬工戦で7回参考記録ながら無安打無得点試合を達成したが、2回戦で敗退。09年に育成ドラフト2位で横浜に入団し、今年10月2日に戦力外通告を受けた。1メートル83、80キロ。右投げ右打ち。

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