被安打1!ルーキー岡島、初先発マスクでハム打線手玉

[ 2012年6月27日 06:00 ]

<日・楽>プロ初安打のボールを手に笑顔の楽天・岡島

パ・リーグ 楽天2-1日本ハム

(6月26日 東京D)
 次から次にヒーローが誕生する。楽天は4投手の継投で、5月16日広島戦(マツダ)に続く球団初となるシーズン2度目の被安打1勝利。立役者は今季初めて先発マスクをかぶった新人の岡島だ。

 「スタメンは球場に来てから言われました。物凄い緊張して吐きそうになったけど、試合に入ったら落ち着いた」。初々しい笑顔を浮かべたが、相手の心理を見透かした老かいなリードで日本ハム打線を手玉に取った。

 先発の川井は6回1死まで無安打投球。狭い東京ドームで緩い110キロ台のカーブ、120キロ台のシンカーを大胆に投げさせた。17アウト中10個が内野ゴロ。巧みな配球は3つの三振が全て見逃しだったことが証明している。7回以降は救援陣の完全投球を引き出し、星野監督も「うまく打たせていた。思い切って新人を使ったけど本当にアピールしてくれた。使える!」とうなった。

 白鴎大からドラフト4位で入団。捕手ながら50メートル6秒1の快足で、武田勝からプロ初安打を含む2打席連続二塁内野安打をマークした。釜田、辛島、銀次、枡田とイキのいい若手が次々出てくる中、また1人誕生した孝行息子。「プロ初安打より勝ったことがうれしい」と声を弾ませた。

 交流戦明けはロッテ、日本ハムに1分けを挟み3連勝で借金完済。上位いじめの内容も全て1点差としぶとい。星野監督も「良い形できている」と手応え十分。頼もしい若武者たちとともに、意気揚々とバスに乗り込んだ。

 ▼楽天・川井(5回2/31安打1失点で今季2勝目)岡島がいいリードをしてくれた。絶対に勝つぞと2人で話していた。先発で勝つことができてうれしい。

 ◆岡島 豪郎(おかじま・たけろう)1989年(平元)9月7日、群馬県生まれの22歳。関東学園大付では2年夏が群馬大会8強、3年夏は3回戦敗退で甲子園出場なし。白鴎大では3年春に打点王、同秋は首位打者。4年時は主将を務めた。昨秋ドラフト4位で楽天入団。1メートル77、82キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

2012年6月27日のニュース