青木「狙いますよ!」の予告アーチ 頭脳と技術で運んだ

[ 2012年6月27日 06:00 ]

<レッズ・ブルワーズ>6回、右越えソロを放つブルワーズ・青木

ナ・リーグ ブルワーズ1―3レッズ

(6月25日 シンシナティ)
 ブルワーズの青木がレッズ戦で「予告アーチ」を放った。先頭で迎えた6回。変化球が3球続くと「ある程度(ヤマを)張っていた」と146キロ直球を引っ張った。右翼ポール際に推定飛距離351フィート(約107メートル)の4号ソロを叩き込み「風もあったけど、完璧な当たり」と自画自賛した。

 「狙いますよ!」。試合前。敵地グレートアメリカン・ボールパークの特徴を関係者から聞き、力強く宣言した。外野後方にはオハイオ川が流れ、全体的に狭い設計で打者に有利。特に川が近い右翼は325フィート(約99メートル)で左翼より3フィート(約1メートル)狭く、フェンスも左翼の12フィート(約3・7メートル)に比べて8フィート(約2・4メートル)と低い。地元記者は「(空気が乾燥する)気温の高い日は特に飛ぶ」と証言。気温29度、右翼方向へ強い風も吹き、条件がそろっていた。

 ヤクルト時代の昨季は低反発の統一球に苦しみ、わずか4本塁打。同じように重いメジャー球で早くもその数に並んだ。昨オフから通常より約2倍の270グラムもある重い球を使ってティー打撃を行ってきた。「力負けしないように」。その効果をパワーで証明した。

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2012年6月27日のニュース