ヤクルト連敗止まった!10連敗中9点打線が一挙10点

[ 2012年6月1日 06:00 ]

<ヤ・日>6回、ミレッジ(左)は、満塁弾を放ち藤本(10)に出迎えられる

交流戦 ヤクルト10-5日本ハム

(5月31日 神宮)
 長かった。10連敗中、計9得点しか奪えなかったヤクルト打線が一夜で10得点。実に15日ぶりの白星で連敗を脱した小川監督は、右翼席のファンに謝罪の意味を込めてペコリと頭を下げた。

 「毎回応援してくれて負けてばかりだった。とにかく連敗が止まってよかったです」

 一塁ベンチの両端に盛り塩をした効果は初回から表れた。1死一、三塁。畠山が斎藤から右中間フェンス直撃の適時二塁打を放ち、9試合ぶりに先制点を叩き出すと、3回には甘く入ったシュートを左翼席まで運んだ。3月31日の巨人戦(東京ドーム)以来となる2号ソロに「自分の打てるボール一本に絞った。久しぶりの感触で気持ちよかったです」と喜んだ。

 今季は開幕から不振が続き、4番の座をバレンティンに明け渡した。4月以降は本塁打が出ず、相手外野手の守備位置が普段より前進する場面も増え、昨季23本塁打を放った長距離砲のプライドは引き裂かれた。それでも打撃不振で2軍落ちし、試合中にツイッターに投稿するなどしたバレンティンに代わり4番に座ったこの日は、2安打2打点。斎藤を4回でマウンドから引きずり降ろすと、6回には飯原の1号ソロ、ミレッジの7号満塁弾まで飛び出し一挙5点。1番に座って3試合目のミレッジは「チームが得点できない中で打てて役割を果たせた」と胸を張った。

 小川監督は「連敗中はいろいろ考えたけど、当たり前のことが当たり前にできていなかった。執念を強く持たないといけない」と自身の采配をあらためて振り返った。ようやく長いトンネルは脱した。10連敗しても借金はわずかに2。巻き返す力は十分にある。

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