マー君 代表初の先発「雰囲気が違う あれっという感じ」

[ 2012年3月11日 09:11 ]

<日本・台湾>侍ジャパンのエースとして初先発し気合の投球を見せつけた日本代表の田中

東日本大震災復興支援試合 日本代表9―2台湾代表

(3月10日 東京D)
 届け、初勝利――。未曽有の被害をもたらした東日本大震災から11日で1年。復興支援試合としてプロ野球の日本代表―台湾代表が10日に行われ、日本は楽天・田中将大投手(23)が先発。2回1失点で、日本代表として8試合目で記念すべき初勝利を挙げた。

 日本代表の背番号18。レッドソックス・松坂、レンジャーズ・ダルビッシュがつけたエース番号の後継者に指名された。

 08年北京五輪、09年WBCは中継ぎで登板し、この日が日本代表として初めて立つ先発マウンドだった。

 「緊張しました。代表の試合は雰囲気が違う。あれっという感じ。自分の空気感で上がりたかった。でも、国際大会の前にこういう経験ができたのは良かった」。その視線は来年開催の第3回WBCを見据えていた。

 開幕2日前の今月28日には、楽天の開幕1軍メンバーで被災地訪問を行う。30日のロッテ戦(Kスタ宮城)で自身初となる開幕投手の大役を控えていても、被災地への思いは深い。「本当にまだまだ復興には時間がかかる。忘れないように、みんなで何かをやっていきたい」。人として、プロとして、そして日本のエースとして。背負うものの重みが田中を強くする。

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2012年3月11日のニュース