あわや破談 ダル交渉の裏側 期限3分前で合意 契約年数が最大のネックに

[ 2012年1月19日 17:49 ]

 日本ハムのダルビッシュ有投手と、ポスティングシステム(入札制度)で独占交渉権を持つレンジャーズとの入団交渉は交渉期限の米中部時間18日午後4時(日本時間19日午前7時)直前でまとまった。

 アーン・テレム氏とともにダルビッシュの代理人を務めた団野村氏は「残り3分で、一瞬、駄目かと思った」と振り返った。

 交渉途中から年俸面で希望と提示の差が数億単位で開きがあると言われた。6年契約を望む球団と5年契約で1年早くフリーエージェント(FA)になりたいダルビッシュ側で「契約年数」が最大のネックだった。一歩間違えば「破談」になる可能性もないとは言えなかった。

 関係者によると、一定の成績を挙げれば5年目終了後にFAになれる項目を入れることで、6年契約で合意した。米メディアによると、年俸総額は6000万ドル(46億円)という高額契約。個人トレーナー、通訳、けがの補償など多岐にわたる。

 「(代理人が)2人でやったのが良かった」と厳しい交渉を振り返った野村氏の目は、真っ赤に充血していた。深夜にまで及んだ前日に続く激しい攻防戦を終え、午後5時すぎから球場で行われた記者会見では何度も眉間を手で押さえた。(共同)

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2012年1月19日のニュース