青木、ブルワーズと2年契約!年俸激減“見返す”

[ 2012年1月19日 06:00 ]

ブルワーズと合意した青木

 ブルワーズは17日(日本時間18日)、ポスティング・システム(入札制度)で独占交渉権を獲得したヤクルト・青木宣親外野手(30)と2年契約に合意したと発表した。

 3年目は球団が契約延長権を持つ。基本年俸は150万ドル(約1億1550万円)とみられ、昨季年俸3億3000万円から約3分の1。レギュラー奪取への道は近年の日本野手の低評価を覆す戦いでもある。

 青木が交渉期限ぎりぎりで夢へのスタートラインに立った。米メディアが「合意間近」と報じたのは、現地時間17日午後4時(日本時間18日午前7時)の締め切り約2時間前。その後、午後4時45分にブ軍が契約合意を発表した。ダグ・メルビンGMは「彼は日本で多くの成功を勝ち取ってきた。外野の3ポジション全てでプレーできるし、チームの選手層を厚くしてくれる」と語った。

 契約内容は明らかになっていないが、関係者の話を総合すると、出来高を含めれば、2年総額500万ドル(約3億8500万円)前後。同GMは「先発試合と出場試合数に応じて出来高がある」と説明した。だが、基本給となる今季年俸は150万ドル前後とみられ、昨季の約3分の1だ。

 それでも青木は勝負することを選んだ。メジャー移籍を表明した際にも「お金ではない」と、金額にかかわらず移籍する決意を語っていた。現時点ではブラウン復帰までの「暫定レギュラー」だが、オープン戦で実力を証明すれば、レギュラーの道は開けてくる。

 宮崎・日向高では甲子園出場経験がなく、早大からヤクルト入団もドラフト4巡目指名。しかし、そこから並外れた努力で技術を磨き、トップの座に上り詰めた。5日には入札制度を利用した西武・中島がヤンキースとの交渉が決裂して残留するなど、ここ数年は日本野手の評価が急降下している。今季ポスティング移籍1号となった男の挑戦は、周囲の評価を覆すところから始まる。

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2012年1月19日のニュース