ダル 大リーグが求める“成績”を意識 代理人リポートには「希代の投手」

[ 2012年1月19日 08:35 ]

 ダルビッシュは数年前から代理人のテレム氏に詳細な評価リポートの作成を依頼し、単純な勝ち数より先発投手としての安定性という、米球界が求める投手成績を向上させてきた。

 自己最多の18勝を挙げた昨季、最多勝の可能性を残しながら最終戦の登板を回避してクライマックスシリーズに備えるなど、タイトルには固執しなかった。

 防御率は1・44で、2リーグ制では初となる5年連続の防御率1点台を記録した。打球方向などの運に左右されず、投手の能力を示すとされる奪三振、与四球、被本塁打を意識したことが成績からうかがえる。自己最高の232回を投げて276三振を奪う一方、四球は36個。本塁打は5本を浴びただけだった。

 テレム氏はダルビッシュの実績を数百ページのリポートにまとめ「希代の投手」と評価した。右腕にかけられた大きな期待は、確かなデータに裏付けられている。

続きを表示

2012年1月19日のニュース