ダル、入団当初はメジャー志向なし WBCで心境変化

[ 2012年1月19日 18:55 ]

 日本ハムに入団当初、ダルビッシュにメジャー志向はなかった。日の丸を背負った2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で心境に変化があったという。

 韓国との決勝では九回に同点打を許した。決して納得のいく内容ではなかった。それでもマリナーズのイチローらが活躍している舞台を肌で感じて気持ちが揺れた。

 毎年のように防御率1点台をマークし、日本を代表するエースとなった後も満足はしなかった。10年オフには徹底的に体を追い込み、前年に比べて体重を10キロも増やすなど肉体改造を行った。常に上のレベルを目指す心。渡米を決断したのは、当然のことだった。

 ポスティングシステムでの米挑戦を球団に申し入れた後も公の場で大リーグについて語ったことはない。だが、短文投稿サイトのツイッターで「誰しもが時とともに変化する。ずっと同じ考えならそれこそが問題」とつづっている。

 過酷なことで知られるトレーニングも、本人は「ただの始まり。これからのトレーニングに比べたら全くなんでもない」とさらりと言う。メジャーの世界に飛び込み、さらに自分を高めたい。その思いが実現しようとしている。

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2012年1月19日のニュース