内海2億2000万円サイン 左腕の球団史上最高額

[ 2011年12月7日 06:00 ]

2億円突破の内海は用意されたバズーカ花火を発射して笑顔

 巨人・内海が6日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1億円増でチーム生え抜き左腕としては球団史上最高額となる年俸2億2000万円でサインした。

 「僕が思っていた額でした。チームは優勝できなかったけど、個人的には本当に満足できる数字だった」

 今季は18勝5敗、防御率1・70で自身初となる最多勝のタイトルを獲得。「体幹を鍛え、体の軸がぶれなくなった」と好成績の要因を挙げたが、来季は強力な競争相手が加わる可能性が高い。ソフトバンクからFA宣言し、あす8日に巨人が交渉を行う杉内だ。「杉内さんの方が実績があるし、いろいろ話を聞いて肥やしにしたい。入ってこられたらチームの一員となって一緒に日本一へ向かっていきたい」と入団を熱望する一方、闘争本能も隠さなかった。「年が明けたら横一線。最多勝とか関係ない。やるからには開幕投手を目指して頑張りたい。やることは変わらない」。2年ぶり3度目となる大役は譲らない強い意思を示した。

 プロ8年で通算80勝の内海に対し、10年で通算103勝の杉内。ともに1シーズン平均勝利星が10勝と実力は双璧だ。内海は杉内が先発登板した11月13日の日本シリーズ第2戦(ヤフードーム)でゲスト解説。「同じ左腕でチェンジアップが決め球。僕もスピードじゃなく球の切れで勝負するタイプなので参考になる部分が多い」と投球を食い入るように見つめた。

 「今年のような成績を継続してエースだと思う」。まだ29歳。巨人の左腕エースの座は杉内には譲らない。

 ≪1億円アップ≫巨人の生え抜き選手で1億円以上アップしたのは08年阿部以来5人目(6度目)。投手では03年桑田、上原に次いで3人目だが、左腕では内海が初めてだ。また1億円以上アップした左腕は01年工藤の1億5000万円に次ぎ2人目。生え抜きでは08年高橋尚の7300万円を抜く最大アップ額となった。

 ▼巨人・原沢敦球団代表兼GM 内海は勝ち星の数、防御率、イニングと長い間続けて成果を出してくれた。(今年は)震災で開幕が遅れるなどスケジュールが狂った中で出した数字なので、それも評価している。

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2011年12月7日のニュース