西武 ハーマン獲得へ 6ポジションこなす万能型野手

[ 2011年12月7日 06:00 ]

 西武が、レンジャーズからFAとなったエステバン・ハーマン内野手(33)の獲得に動いていることが6日、分かった。

 同選手はメジャー10シーズンで通算打率・280をマークしている巧打者タイプだが、6ポジションを守れるユーティリティープレーヤー。来季に4年ぶりのリーグ制覇を狙うチームが、万能型野手の獲得を目指す。

 今季開幕前には新外国人補強はなく、3年連続でV逸の一因にも挙げられた。その反省を生かし、渡辺監督は11月16日のオーナー報告の席で「補強もしてもらいます」と新外国人獲得を要望。後藤高志オーナーもバックアップを約束していた。

 フェルナンデスやFA宣言したミンチェを含め、今季所属した外国人6選手の退団が決定的。秋季練習では3人の新外国人をテストした。鈴木葉留彦球団本部長は「外国人の補強は進めています」と、ハーマンに白羽の矢を立てた。

 ハーマンは本職は二、三塁だが、メジャーで投手、捕手、右翼以外の6ポジションをこなした。来季のチームは中島のポスティング・システム(入札制度)による大リーグ挑戦で遊撃が「空席」となり、二塁の片岡も左肩手術の影響で開幕に間に合うかは微妙な状況。外野も栗山以外は白紙となっている。それだけに、内、外野を守れるハーマンは戦力的に大きなバックアップとなる。

 加えてマイナー通算459盗塁の俊足も魅力だ。機動力を使える選手がチームに加われば、得点力はアップする。打倒ソフトバンクへ、まずは補強の第一弾に乗り出す。

 ◆エステバン・ハーマン 1978年1月26日、ドミニカ共和国生まれの33歳。同国の高校卒業後、96年にアスレチックスと契約。02年5月21日のオリオールズ戦でメジャーデビューを果たした。その後レンジャーズ、ロイヤルズを経て09年から再びレ軍へ移籍。今季は主にレ軍傘下3Aラウンドロックでプレーし、123試合で打率・301、7本塁打、56打点、44盗塁。1メートル75、88キロ。右投げ右打ち。

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2011年12月7日のニュース