阪神、メッツFAの五十嵐獲り セットアッパーに

[ 2011年11月8日 06:00 ]

 阪神がメッツからFAとなった五十嵐亮太投手(32)の獲得を目指して調査を進めることが7日、分かった。秋季キャンプを行っている高知県芸西村の宿舎で和田豊新監督(49)が南信男球団社長(56)ら球団フロントと話し合い、投手優先の補強戦略を確認。その筆頭候補に150キロ右腕がリストアップされた。

 阪神は昨オフ、ロッテからFAで小林宏を獲得したが、本調子には程遠く2軍落ちも経験。新人ながら62試合に登板した榎田とともに来季は先発転向のプランが浮上している。また今季、中継ぎで55試合に登板した福原は海外FA権を行使してメジャーに挑戦する可能性があり、守護神・藤川につなぐセットアッパーの獲得は急務といえる。

 五十嵐はメジャー2年目の今季、メッツで45試合に登板し4勝1敗。シーズン終了後の先月21日(日本時間22日)に自由契約となり、現在はドミニカ共和国のウインターリーグでプレーしている。「(ウインターリーグを)メジャーの球団が見てくれるかもしれない」とメジャー残留を望む一方で「来年は米国か日本か分からない」と日米問わず交渉のテーブルにつく考えを示している。

 ヤクルト時代の04年に37セーブを挙げ、最優秀救援投手に輝くなど実績は十分。150キロを超す直球は健在で、和田新監督の下でV奪回を目指す阪神にとって、獲得できれば大きな戦力となることは間違いない。

 ◆五十嵐 亮太(いがらし・りょうた)1979年(昭54)5月28日、北海道生まれの32歳。敬愛学園から97年ドラフト2位でヤクルト入団。04年に37セーブで最優秀救援投手を獲得。09年オフに海外FA権を行使してメッツと2年契約を結んだ。2年目の今季は1月に40人枠を外され招待選手としてキャンプに参加したが、シーズン中にメジャー昇格。今季は45試合に登板し4勝1敗、防御率4・66。1メートル78、74キロ。右投げ右打ち。

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2011年11月8日のニュース