菅野、初交渉で軟化 ダルと「一緒にやってみたい」

[ 2011年11月8日 06:00 ]

会見では笑顔を見せた東海大・菅野

 東海大の菅野智之投手(22)が7日、神奈川県平塚市内の同大合宿所で行われた日本ハムの指名あいさつに初同席した。横井人輝監督(49)らとともに約1時間、日本ハムの山田正雄GM(57)らから1位指名に至った経緯や、球団の育成方針などの説明を受けた。10月27日のドラフト会議直後は指名自体が不本意という強硬姿勢を見せていたが、この日は表情も和らいでいた。決断期間も11月いっぱいと猶予を持たせるなど、軟化した姿勢を打ち出した。

 涙のドラフトから11日。指名直後の厳しい表情は、すっかり消えていた。約1時間の指名あいさつを受けた菅野は、笑顔さえ浮かべていた。

 「少し自分の中ではすっきりしました。育成方針を聞けて参考になったし、凄くいい球団だと思った。山田さん(GM)の話からも誠意は伝わってきた」

 10月27日のドラフト会議では、伯父である原辰徳監督が指揮を執る巨人が単独指名するとみられていたが、日本ハムが指名に踏み切り交渉権を獲得。意中の球団があるとされていた右腕は「まだ考えていません」とぶ然としていた。事前通知なしの指名。そのわだかまりも氷が溶けるように消えた。

 ただ、態度が軟化したことが入団につながるわけではない。祖父であり、東海大野球部顧問の原貢氏は「浪人」、父・隆志さんは「大学院進学」、ほかにも社会人・日本生命入りなど、周囲はプロ入り以外のあらゆる選択肢を示している。この日も「選択肢としていろんなものが考えられる」と菅野自身が白紙を強調した。

 22歳らしい反応もあった。報道陣から、日本ハムにはダルビッシュがいる、という言葉をかけられ「一緒にやってみたい思いはある」と、一投手として素直な気持ちも明かした。米球界挑戦も取りざたされるが、機会があれば球界最高の右腕と、ブルペンで投げ合ってみたい願望はほかのプレーヤーと変わらない。

 今回の席で「聞きたいと思ったことは全て聞けた」と話したが、「また考えた中で聞きたいことが出てくれば聞きたい。11月いっぱいはしっかり考えたい」と次回の交渉にも含みを持たせた。今後は、栗山英樹新監督の直接出馬なども予想される。スポーツキャスター時代の取材などで面識のある菅野は「そんな状況になることがあれば話を聞いてみたい」と前向きに話した。

 「目先のことだけではなく、その先の野球人生を考えた上で判断したい」。大きな可能性を秘めた大学生は、熟考した上で進むべき道を決断する。

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