横浜も1位指名表明!東洋大・藤岡 最大7球団競合へ 

[ 2011年10月26日 06:00 ]

<青学大・東洋大>1失点完投でラスト登板を締めた藤岡

東都大学野球最終週第1日 東洋大6―1青学大

(10月25日 神宮)
 27日に都内ホテルで行われる「プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA」で、東洋大の152キロ左腕・藤岡貴裕投手(22)に最大7球団が1位指名で競合する可能性が浮上した。
【藤岡貴裕とは】

 25日の青学大戦(神宮)に先発した藤岡は、13三振を奪う力投でリーグ通算27勝目をマーク。大学最終登板となることが濃厚な即戦力左腕にはロッテに続いて横浜も1位指名を表明。藤岡が今ドラフト「BIG3」の主役に躍り出る。

 最後は149キロ直球で見逃し三振に仕留めた。通算27勝目。すでに春秋連覇は消滅している中でも、藤岡はその存在感を十二分に見せつけた。

 そして迎える27日の運命の日。

 「自分がどこに決まるのか楽しみに待ちます」

 最速152キロ左腕は、堂々の12球団OKの姿勢を打ち出した。

 青学大相手に完封目前の9回2死一、三塁で、完全に打ち取った遊撃後方への飛球を味方守備陣がお見合い。不運な形で1点を失ったが、その後は怒りの形相で次打者を見逃しの三振に仕留めて13三振を奪った。大学生活4年間の総決算とも言うべきリーグ戦最後のマウンド。試合後は「充実した4年間だったと思います」と振り返った。

 今年のドラフトは藤岡のほか東海大・菅野智之、明大・野村祐輔の大学生3投手が「BIG3」と称されて人気を集めている。藤岡はロッテ、菅野は巨人、野村は広島がそれぞれ1位指名を表明していたが、ここにきて即戦力左腕の人気が急騰。横浜はこの日、横浜市内の球団事務所で約3時間の編成会議を行って藤岡の1位指名を決定した。堀井恒雄編成部専任部長は「一番いい投手。ウチは先発に左が欲しい。7球団でも2球団でも正攻法でいく」と高らかに藤岡獲りを表明。これを受けて、神宮球場で視察していた担当の武居邦生スカウトは試合後、1位指名の方針を東洋大・高橋昭雄監督に口頭で伝えた。

 ロッテ、横浜に加えて現時点で日本ハム、西武、楽天が藤岡指名の方針。さらに当初は東海大甲府・高橋周平内野手(18)を指名するとみられていた中日も「高木新監督は即戦力投手を希望している」と球団関係者が話すなど、ここにきて藤岡獲りに参戦気配。慶大・伊藤隼太外野手(22)の指名が濃厚な阪神も藤岡をリストからは外していない。各球団ともドラフト直前まで他球団の動向などを見極めていくが、最大で7球団が藤岡を1位指名する可能性が高くなった。

 藤岡自身は指名が重複しそうな状況に「指名してくれるチームが多いのは名誉なことだと思います」と今ドラフトの主役となることを歓迎した。運命のドラフトは27日、午後5時から。果たして何球団の指名が藤岡に集まるのか、注目が集まる。

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2011年10月26日のニュース