古葉監督の教え胸に…人生初の寮生活へ

[ 2011年10月26日 09:00 ]

最速150キロの直球が武器の東京国際大・伊藤

 埼玉県坂戸市。伊藤はこの町で育った。母校の坂戸西と東京国際大グラウンドはわずか数十メートルしか離れていない。大学の野球部はもちろん寮を完備している。だが、伊藤は実家からの通学だ。ドラフト候補選手が一度も寮生活を経験していないのもまれなケースだ。

 「もしプロに入ったら寮に入るんですよね?ちょっと緊張します」とはにかみながら笑った。

 中学時代は補欠。公立高校最後の夏も3回戦敗退。地元の大学を進学先に選んだ普通の球児が一躍、ドラフト候補に躍り出たのは今春だった。東京新大学リーグで7連覇中だった創価大を下して初優勝。全日本大学野球選手権では、最速150キロの直球を武器にチームを4強入りへと導いた。

 「プロは遠い存在と思っていたけど、選手権で結果を出せてからプロを意識するようになりました」という。「直球に力がある。高い評価をしている」と巨人・山下哲治スカウト部長。ヤクルトをはじめ、複数球団が上位候補としてリストアップしている。

 広島を3度日本一に導いた名将・古葉竹識監督(75)の就任とともに入学した。入学前は「凄い人というのは聞いたことがあります」という程度の認識だったが、次第にその言葉に引き込まれた。「ピンチの時こそ強気で攻めろ」。常に言われてきたその言葉を携えて、伊藤の人生初の寮生活が間もなくスタートする。

 ◆伊藤 和雄(いとう・かずお)1989年(平元)12月13日、埼玉県生まれの21歳。小川東中で野球を始める。坂戸西で投手に転向。3年夏は3回戦で飯能南に敗れた。東京国際大1年春から東京新大学野球リーグで登板。4年春に初優勝して全日本大学野球選手権は4強に進出した。1メートル84、82キロ。右投げ右打ち。

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