岩田2安打完封&Vスクイズ 虎4連勝あきらめへんで

[ 2011年10月8日 06:00 ]

<横・神>5回、スクイズを決める岩田

セ・リーグ 阪神4-0横浜

(10月7日 横浜)
 希望のともしびを消すわけにはいかない。阪神・岩田は最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。横浜打線をわずか2安打に抑え、今季2度目の完封。今季9勝目を挙げた左腕は「四球(3つ)があったので、反省点はある」と言いながらも「要所を締められたのが大きかった」と、笑みを浮かべた。

 7回1失点で勝った前回9月30日の中日戦(甲子園)同様、小宮山とバッテリーを組み「どんどん攻めていかないと打たれる」と内角を積極的に突いた。切れのある球で次々と打者を詰まらせ、外野飛球はわずかに2。5回1死では吉村を145キロの直球で見逃し三振に仕留めるなど、10三振を奪った。チームの完投は8月6日ヤクルト戦(京セラドーム)のメッセンジャー以来。13連戦の真っただ中だけに、125球の完封は価値があった。

 先制点も岩田の小技で挙げた。5回1死一、三塁でベンチのサインはスクイズ。「オッと思った」と振り返るが、高めの速球を見事に転がした。チームにとって今季3度目のスクイズ成功。「取ると取らないのではえらい違い」という1点をもぎ取った。真弓監督も「岩田に尽きる。中継ぎが連投になる中で、こういう投球をしてくれると楽になる」と最敬礼した。

 3位・巨人が中日と引き分けたためゲーム差は3に縮まった。大逆転でのCS進出に向けて、試練の13連戦が始まって4連勝。岩田はバスに乗り込む直前に「やるしかない。とことんいくだけ」と力強く言った。その後ろ姿は何とも頼もしかった。

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2011年10月8日のニュース