「侍JAPAN」常設 世代ごとの代表チーム設置も 

[ 2011年10月8日 06:00 ]

臨時オーナー会議を終え会見する加藤コミッショナー(左)と議長の楽天・島田オーナー

 プロ野球の臨時オーナー会議(島田亨議長=楽天オーナー)が7日、都内で開かれ、日本代表を常設化することを決定して発表した。

 呼称は連覇した09年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の「侍ジャパン」を使用。来年3月10日に復興支援試合として行われる台湾代表戦(東京ドーム)が常設化の第一歩となる。

 島田議長は「国際大会に積極的に参加し、大会も創設していく。複数年で計画的に運営し、スポンサーやサプライヤーも募る」と説明。来秋に国際試合を行う計画も承認された。「侍」の呼称は前回大会で商標登録した電通が無償で日本野球機構(NPB)に提供。スポンサー契約で運営することでNPBの安定収益につなげたい考えだ。13年のWBCの参加問題はスポンサー権を求めて主催者側と交渉中だが、主催者側は大会期間外はこの権利を拘束しないと説明しているという。

 チーム編成や監督選考はこれから早急に詰める方針で、全日本アマ野球連盟と協力して世代ごとの代表チームを設置する構想もある。加藤良三コミッショナーは常設化の理念について「日本球界は競技人口の拡大が必要で、アマを含めた普及を目指す」と語った。

 ◆臨時オーナー会議その他の決議・承認事項◆(1)来年のオールスターゲーム第3戦を復興支援を目的として7月23日に盛岡市で開催することを決定。(2)ゲーム機器などを手がけるコナミが今秋の日本シリーズの冠スポンサーに付くことを承認。(3)日本野球機構(NPB)の一般社団法人移行について認定委員会など今後の手続きの進行を確認。

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2011年10月8日のニュース