10連勝お預け 岡田監督「価値あるドロー?そんな問題やない!」

[ 2011年9月9日 06:00 ]

<楽・オ>選手たちを出迎える岡田監督

パ・リーグ オリックス4-4楽天

(9月8日 Kスタ宮城)
 絶体絶命のピンチをしのいだ。4―4で迎えた9回、時間切れでの引き分けを狙って投入した守護神の岸田が2安打に失策も絡み無死満塁とした。しかし、ここから踏ん張る。続く松井稼を一飛に抑え、内村を空振り三振。そして最後は代打の岩村のバットも追い込んでから変化球で空を切らせた。3時間54分に及ぶ死闘の末に引き分け。奇跡的な粘りで連勝ストップを阻止した。

 「きょうは良くなかった。結果的に抑えられたので良かった。それが正直な気持ちです」

 額から大粒の汗をしたたらせながら守護神が本音を漏らした。サヨナラ負けを喫していれば、連勝は9で止まり、勝率5割に逆戻りするところだった。何より3位を争う楽天に3連戦で一度も白星を与えなかったことが大きかった。

 打線も好調を維持している。劣勢ムードが漂う中盤には伊藤が粘りをみせた。

 「チャンスだったし、どんな形でもランナーを返すことだけを考えて必死で打ちにいった。タイムリーを打つことができて良かったです」

 1点を追う5回。2死二、三塁からの第3打席だ。先発の塩見がフルカウントから投じた速球をとらえた一打は左前への同点適時打となった。

 また、初回には2死から5連打で3点を奪った。先制は3試合連続。終わってみれば4試合連続の2ケタ11安打と勢いを持続した。

 試合後の岡田監督はそんなムードに流されることなく最後まで厳しい表情を貫いた。

 「価値あるドロー?最後だけ見たら、そうかもわからんけど、そんな問題やない!」

 引き分けでお預けとなった97年以来14年ぶりの10連勝は、9日、本拠地京セラドームでの西武戦で達成すればいい。先発はチームの勝ち頭である寺原だ。岡田オリックスが地元で再スタートを切る。

 ▼オリックス・T―岡田(3安打も)全部、シングル(単打)なので。もっと精度を上げていかないと。

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2011年9月9日のニュース