関本2カ月ぶり弾でトドメ!ウル虎「7」や!

[ 2011年9月9日 06:00 ]

<神・広>3回、関本(3)左越え3ランにナインもスタンドのファンも大盛り上がり

セ・リーグ 阪神9-3広島

(9月8日 京セラD)
 締めは豪快な一発だった。阪神は3回、打者10人攻撃で一挙7点。関本のアーチが左翼席に舞い降りると、ベンチも京セラドームの虎党もお祭り騒ぎだ。2死二、三塁で今季2号3ラン。チーム9試合ぶり、自身は7月17日の横浜戦(横浜)以来となる一発に「連打、連打で来ていたので、何とかつなごうという気持ちだった。まぐれで出来過ぎ。100点満点以上の結果」と声を弾ませた。

 勢いが違う。1点を追う3回、口火を切ったのは金本だった。一塁へのゴロで、必死の全力疾走をみせ内野安打に。相手失策なども絡んで1死二、三塁。ここで「みんなでつないだチャンス。絶対に還す」と平野が同点の右前打を放った。さらに俊介の中前打で勝ち越すと、前夜の広島戦(甲子園)で3打点だった4番・新井、マートンも連続適時打だ。最後は関本の一発。スコアボードに「7」が刻まれた。

 1イニング7得点は今季最多。不振の新井に代わり、1日の中日戦(ナゴヤドーム)など2試合で4番を務めた関本は「歴史あるタイガースの4番はいい経験になった。2試合だけで終わったので、もっと活躍して奪い返せるよう頑張りたい」。一方で4番復帰後、3試合連続安打の新井も「積極的にいこうと思った」と完全に復調気配だ。まさに相乗効果。だからこその打線のつながりだった。

 8月16~18日に同一カード3連敗を喫した広島に3連勝でお返し。7度目の挑戦にして、今季最多の貯金3とした。9日からは4ゲーム差で追う首位ヤクルトとの3連戦。今季はここまで10勝3敗と大きく勝ち越しており、真弓監督も「とにかく気合を入れていく。3連勝?もちろん」と宣言した。「チーム全員で、必死のパッチで頑張ってきます!」。関本の決めぜりふに、スタンドが再び沸き返る。敵地での秋の陣。猛虎がツバメの尾に食らいつく。

 ▼阪神・俊介(3回1死一、三塁で勝ち越しの中前打。広島・篠田とは今季10打数5安打)前の打席で引っ掛けていたので、センター方向へと思った。使ってもらう限りは結果を残したい。

 ▼阪神・マートン(3回の適時二塁打など2安打。8月16~18日の京セラドームでの広島3連戦は7打数無安打)ここでは、前に10歳の子供みたいにひどいスイングをしてしまったからね。

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