長野　初回の失策チョー消し弾！新記録決めた

＜全セ・全パ＞５回、長野は左越えソロ

オールスターゲーム２０１１第１戦 全セ９－４全パ

（7月22日 ナゴヤＤ）
　＜全セ＞一塁ベースを蹴り、巨人の長野は笑った。５回、球宴初本塁打となる左中間ソロ。連続得点、連続打数安打、最多本塁打、最多打点と４つの球宴記録をつくったビッグイニングを、巨人の第７５代４番が締めた。

　「出られると思っていなかったし、まさか打てるとも思っていなかったのでうれしい。新記録？本当ですか。ナゴヤドームで（本塁打を）打ったことがなかったのでよかった」。武田勝のスライダーをすくい上げた技あり弾。「岩瀬さんにすみませんと言いました」。初回、先頭・川崎の右前打を後逸する失策から先制点を奪われ恐縮したが、挽回には十分だった。

　プロ２年目、選手間投票で初出場。ラミレスの右足負傷で７月１４日の阪神戦（甲子園）から前半戦終了まで７試合、巨人の４番に座った。２年目のジンクスどころか進化を続け、首位打者争いも展開中。７回には一、二塁間を破り４打数２安打と、豪打と巧打で堂々たる球宴デビューだ。一流選手が集まる舞台で「話を聞いてみたいというのはあります」と同じ右打者で殿堂入りした中日・落合監督へのアプローチを狙う貪欲さも見せた。

　ウイニングボールをつかんだ最終回の直前、一塁ベースコーチの楽天・田中と内海の仲介でキャッチボール。「マー君とキャッチボールができてよかった」。初球宴を満喫して満足そうに移動のバスのステップを上った。