「今を逃したらWBCの言いなり」2大会成功で要求は自然な流れ

[ 2011年7月23日 09:46 ]

日本プロ野球選手会 WBC不参加も辞さず

 今だからこそ選手会は強硬姿勢に出た。日本は大会2連覇中。選手会の松原事務局長は「今を逃したらWBCの言いなりになってしまう。日本野球は世界一というプライドを持って権利を求めたい」と言い切った。

 強い姿勢の背景には過去2回のWBCの成功もある。第1、2回大会とも約1800万ドルの収益を上げ、選手会はもう興行リスクを心配する必要はないと指摘。国際スポーツイベントでは当然の権利として認められる代表チームのスポンサー権を日本代表に戻しても採算は取れると試算しており、第3回大会でそれを求めるのはタイミング的にも間違えはない。

 日本代表関連のスポンサー料、放送権料、入場料収入など、いわゆるジャパンマネーはWBC総収入の半分近くあるとされる。その全てを要求するのではない。NPBは財政難、球団経営も苦しい今、日本に本来あるべき権利を求めるのは自然の流れと言える。(専門委員・秋村誠人)

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2011年7月23日のニュース