阪神スカウト熱視線「甲子園でもう一度ブレークしてほしかった」

[ 2011年7月15日 10:28 ]

<波佐見・西陵>9回5失点で初戦敗退の波佐見・松田

長崎大会2回戦 波佐見1―5西陵

(7月14日 佐世保)
 波佐見は今センバツの初戦で横浜相手に1失点完投し、一躍脚光を浴びた松田遼馬がまさかの初戦敗退に涙を流した。

 「自分が打たれて負けた。夏が終わった実感がない」。松田は選手バスの陰でひとり涙をぬぐった。渾身(こんしん)の速球を狙い打たれた。初回1死二塁から連続二塁打で2失点。3点を追った9回2死二塁で、初回に二塁打を浴びた西陵・釜元に再び適時三塁打を浴びた。「逆転の流れをつくるには勝負しかないとわがままを言った。力不足」とうなだれた。

 センバツ初戦で自己最速148キロの速球で横浜相手に1失点完投し、一躍脚光を浴びた。夏に向けて力みやすかったフォームを修正。最速146キロをマークしたこの日のネット裏には8球団15人のスカウトが集結。初戦敗退にも「素質は素晴らしい」(ソフトバンク・福山スカウト)「甲子園でもう一度ブレークしてほしかった」(阪神・田中スカウト)と高評価が並んだ。「先のことは分からない。でも野球は続ける」と松田。甲子園の道が断たれても、遼馬の挑戦はまだ終わらない。

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2011年7月15日のニュース