転校生の都足立新田・広田 キャッチボールで夏1勝 

[ 2011年7月15日 06:00 ]

東東京大会2回戦 都足立新田4―0高輪

(7月14日 江戸川区)
 足立新田は高輪相手に4―0で初戦を突破。福島・浪江からの転校生、背番号12の広田は回の合間に2年生エース岩野のキャッチボール相手を務めて「自分の投球をしろ。ピンチでは俺を思い浮かべて投げろ」と激励を続けた。

 浪江では1年夏からベンチ入りも2年連続初戦敗退。初体験の夏1勝に「うれしすぎます」と声を弾ませた。

 東京電力福島原発の関連会社に勤務する父・勉さん(42)、兄・一希さん(19)と離れて、3月下旬に母・幸子さん(43)らと都内のアパートに転居。一度は野球を諦めたが「甲子園に行きたい」という夢は抑えきれなかった。前夜、転校した自身に代わって捕手を務める浪江の佐藤主将に「お互い頑張ろう」と電話。古巣とともに快勝した広田は「甲子園で会いたい」と笑った。

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2011年7月15日のニュース