福島県大会 放射線量基準値超えで試合中止

[ 2011年6月24日 06:00 ]

 福島県高野連が大会運営にあたり、最も神経をとがらせているのが放射線対策だ。各球場で早朝に本塁付近やスタンドなど5カ所で放射線量を測定、国が屋外活動制限の基準としている毎時3・8マイクロシーベルトを超えた球場では、当日の試合を中止することを決めた。

 また、雨で中断した試合を再開する際にも測定を行い、基準を超えた場合はそのまま中止、もしくはコールドゲームを適用する。雨天時にグラウンド整備を行う選手にはゴム手袋を着用させる。同高野連では放射線の専門家を招いて研修会を開き、大会の運営方法を検討していた。県内6支部が開催した大会で試験的に放射線測定を行ったが、基準値を超えた球場はなかったという。宗像治理事長(57)は「その場になってみないと分からないことも多い。不安はあるが、これ以上悪くならないことを期待したい」と話した。

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2011年6月24日のニュース