金本スタメン復帰? 答えは真弓監督の“直接ノック”

[ 2011年6月24日 11:22 ]

 阪神・金本は23日、甲子園球場での全体練習でシートノックに参加し、真弓明信監督(57)からの外野ノックも受けて再発進の準備を整えた。

 ウオーミングアップ、キャッチボール後に始まった全体シートノックで金本は左翼に入った。4本の打球を処理し、中継まで送球を返した。12日の西武戦(西武ドーム)で右足甲に自打球を当て、DH制を使えなかった以降4試合は出場せず交流戦を終えていた。その意味で守備復帰の最終確認は済んだ。最近8試合を中堅で先発出場していた平野は同じシートノックで関本と同じ二塁に専念。状況だけを見れば、24日の金本の先発復帰を十分に想定させた。

 ただ…。首脳陣の口は一様に重い。真弓監督は語気を強めた。「きょう決めなあかんのか?」。和田打撃コーチも断定を避けた。「いい状態にして選手を送り出すだけ。あしたの状態だけを見て決めるわけではない」。4日間の調整期間を経ても明確なGOサインは最後まで出なかった。

 真弓監督の行動が“答え”かもしれない。シートノック後、外野手を1カ所に集めた守備練習で自らノックバットを振った。金本も2度の飛球を捕球した。若手選手がキャンプなどで連日ノックを浴びても、金本が直接ノックを受ける光景は監督就任以来、初めてだった。金本の力が必要だというメッセージにも映った。

 フリー打撃後、金本は再び左翼へ。夏を思わせる日差しの下で打球を追った。最大限の準備に心を砕き、あとは首脳陣の判断を待つ。「暑いなあ」。大粒の汗を拭った後に笑みもこぼれた。逆襲の夏はきっと来る。

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2011年6月24日のニュース