プロ野球選手会の新井会長「一生懸命な姿を見て」

[ 2011年4月12日 18:37 ]

 「一生懸命な姿を見てもらいたい」―。日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)は12日、広島との開幕戦を迎えた兵庫県西宮市の甲子園球場から東日本大震災の被災地へ、メッセージを発信した。

 選手会の先頭に立ち、セ、パ同時開幕を主張した。文部科学省を訪れるなどグラウンドの外でも重責を担い、同時開幕が決まった際には涙を浮かべた。そうやって迎えたこの日は「被災者の方は闘っている。野球に真剣に取り組んでいる姿を見せることで、少しでも力になれれば」と、あらためて決意を口にした。

 甲子園球場は1995年の阪神大震災でスタンドの一部に亀裂が入るなどの被害を受けた。その震災を乗り越えた甲子園で、試合前には新井会長や藤川球児投手らが、阪神OB会の川藤幸三会長らと共に募金を呼び掛けた。スタンドには4万5千人余りの観衆が詰め掛け、多くのファンが激励メッセージをつづったボードを掲げた。

 試合は阪神が7―4で勝った。2安打1打点で勝利に貢献した新井会長は、グラウンドのお立ち台から「選手とファンが一体となって『がんばろう!日本』の気持ちを出して頑張っていこう」と言葉に力を込めた。

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2011年4月12日のニュース