上原 松井に宣戦布告!「打たせる気ない」

[ 2010年12月17日 06:00 ]

松井のアスレチックス入団を報じるスポニチを見るオリオールズ・上原

 オリオールズと再契約した上原浩治投手(35)が、アスレチックス入りが決まった巨人時代の先輩・松井秀喜外野手(36)に宣戦布告した。16日、成田着の全日空機で帰国した右腕は「打たせる気持ちは全くない」と決意を込めた。

 前日に入団会見した緑ゴジラの写真を見ると「(エンゼルスの)赤よりは似合ってるんじゃないですか」と軽いジャブ。続けざま、報道陣が100人以上詰めかけたという記事に「(数で)負けているからね。どうにか野球で勝ちたい」と宣言した。かつて巨人を支えたエースと4番。メジャーでは、昨年ヤンキース時代の松井を6打数無安打と圧倒している。今季は対決が実現しなかっただけに、2年ぶりのゴジラ斬りに意欲満々だ。
 左右つながった自慢の長いもみあげは、右肘などの故障に苦しんだ今季途中に「野球で目立てなかったから」伸ばし始めて以来続けている。FAとなった今オフは複数球団からオファーを受けたが、最終的には残留を選択。「この2年間、何も活躍していない。恩返しというか、オリオールズに借りがある」と明かした。今季終盤から抑えに定着し13セーブ。オ軍は今季ブルージェイズで37セーブを挙げ、FAとなったグレッグの獲得も合意寸前だが、来季も上原が守護神候補の1人であることは間違いない。
 アスレチックス戦は5月27日からの3連戦を皮切りに9試合。グッズ収集が趣味の上原は「松井さんだけですね、ユニホームをくれないの。今回も頼んでみようかな」と未練を口にした後「やっぱり、もういいや」と撤回した。3年連続最下位から巻き返すためにも、ア軍の新4番に打たせるわけにはいかない。

 ≪55戦登板か25戦完了で自動延長≫オ軍の地元紙ボルティモア・サンが、上原の契約の詳細について報じた。1年契約ながら、来季55試合登板か25試合完了(試合の最後に投げた場合)で2012年へ自動延長。さらに30試合以上登板、10試合以上完了は出来高が発生する。今季は故障で離脱しながら43試合登板、22試合完了を果たしており、契約延長は十分可能。2年で満額の場合は1150万ドル(約9億6600万円)に達し、6球団に対してのトレード拒否権も含まれている。

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2010年12月17日のニュース