松井“完全復活”へ、キャンプで外野テスト

[ 2010年12月17日 06:00 ]

 アスレチックスに入団した松井が来春のキャンプ中に外野手テストを受けることが、15日(日本時間16日)分かった。DHとして獲得したビリー・ビーンGMだが「守備については彼が望んでいるし、もともといい外野手だった。キャンプでは実戦で出られるように、外野も練習させておく」と明言。早い段階で外野手としての適性も見極めたい考えだ。

 松井は今季エンゼルスで左翼手として17試合に先発。ひざの不安を抱え、1試合も守備に就けなかった09年より前進したが、それでも7月28日以降は、守備機会は途中出場が1度だけ。若手起用に切り替えたチーム事情もあり、後半戦はDH専任として扱われた。自身もシーズン終了後に「まだ、毎日(守る)は難しい」としながら「守備の準備は常にしていく」と、外野手へのこだわりは捨てていない。それが出場機会増につながることも分かっている。
 入団会見から一夜明けたこの日も、松井は自主トレを行うなど来季へ向けての体づくりは順調そのもの。ゲレン監督も「もちろんDHが仕事だが、時々守ってくれれば助かる」と松井の外野守備により選択肢が増えることを強調する。バットだけではなく守備も。黄金期復活を目指すア軍の期待は、ゴジラに注がれている。

 <王会長 松井にエール「逆境を力」>名球会の王会長が松井の新天地での活躍を期待した。ハワイで行われた名球会総会に出席した後、アスレチックスとの単年契約に触れ「成績を残していたけどアメリカは厳しいね」と同情。それでも「1年契約という意味では集中してやれる」と逆境を力に変えろ、とエールを送った。「西海岸は日本の人も多い。いいところだと思うよ」と環境面には太鼓判を押した。

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2010年12月17日のニュース