“火の玉”ボブ・フェラー氏 92歳で死去

[ 2010年12月17日 06:00 ]

 目にも止まらぬ剛速球から「火の玉投手」の異名を取ったボブ・フェラー氏が15日、白血病のためにクリーブランドの医療施設で死去した。92歳だった。

 17歳の1936年にインディアンスでデビューし、初先発で15奪三振。40年には史上初となる開幕戦での無安打無得点試合を演じるなど、イ軍一筋18年間で6度の最多勝、7度の最多奪三振に輝いた。通算成績は266勝162敗。第2次世界大戦での兵役がなければ、300勝に達していたといわれる。
 ヤンキース往年の名選手ディマジオが「彼ほど速い球を投げられる投手は出てこないのでは」と評した剛球。当時はスピードガンがない時代で、公道で走行中のオートバイと同時に投げ、その写真フィルムから算出された速度は104マイル(約167キロ)だったという。
 62年に米野球殿堂入り。今年8月に骨髄性の白血病と診断され、10月にペースメーカーを取り付ける手術を受けていた。

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2010年12月17日のニュース