松井秀に専念?アスレチックス 岩隈獲得断念を発表

[ 2010年12月7日 12:57 ]

楽天の岩隈久志投手

 アスレチックスは6日、ポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を目指していた岩隈久志投手(29)との交渉が合意に達しなかったと発表した。同球団の30日間の独占交渉期間は米東部時間7日午前0時(日本時間同午後2時)に期限切れ。これで同投手の楽天残留が決まった。

 1998年に創設された同制度で、交渉権を得た球団との契約がまとまらなかったのは初めて。アスレチックスは楽天に入札額を支払う義務はなくなった。
 アスレチックスのビリー・ビーン・ゼネラルマネジャーは「交渉の機会を与えてくれた楽天に感謝している。合意できなかったのは残念」とし、岩隈の代理人、団野村氏も「誠心誠意、全力で交渉したが、代理人として勧められる条件にならず、大変残念」などとするコメントを出した。
 11月19日に始まった交渉では、アスレチックス側が4年総額1525万ドル(約12億5000万円)の条件を提示した。これに対し、岩隈側は希望と隔たりがあり、球団側がそれ以上の話し合いを拒んだとして交渉は決裂。その後も大きな歩み寄りは見られなかった。
 ア軍はエンゼルスからFAとなった松井秀喜外野手(36)の獲得に興味を示しており、岩隈獲得資金がそのまま松井に回す可能性も出てきた。

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2010年12月7日のニュース