これで本当におしまい…旧広島市民球場で最終戦

[ 2010年7月25日 17:53 ]

旧広島市民球場で行われた高校球児の最後の公式試合

 老朽化で9月に閉鎖される旧広島市民球場(広島市中区)で25日、夏の高校野球選手権大会の広島県大会・準々決勝2試合が行われた。球児にとっては同球場での最後の公式試合となった。

 第1試合で尾道商に敗れた広島商の桑原秀範監督は「球児にとって野球のシンボルのような球場だった」と振り返った。
 最終戦となった第2試合は猛暑の中、約5000人の観客が詰め掛けた。広島工を下した広島観音の原野敏成監督は、「あこがれの球場の最終試合で勝利できて、ありがたい」と喜んでいた。
 試合終了後の終球式では、広陵高校で投手として活躍した宇根洋介さん(59)が最後の1球を投げた。宇根さんは「僕らにとって聖地。思い出がつまった場所なので寂しい」と惜しんでいた。
 プロ野球広島カープの本拠地として市民に愛された球場は1957年に完成。高校球児にとってもあこがれの球場だった。広島市は年内に球場の解体に着手し、市民広場として活用する。

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2010年7月25日のニュース