西武に明るい話題!片岡4安打1盗塁でMVPゲット

[ 2010年7月25日 06:00 ]

<セ・パ>5回1死、中前に猛打賞となる安打を放つ片岡

 【球宴第2戦・全パ5-5全セ】パの首位を走る西武のリードオフマンらしい活躍だった。片岡が4安打2得点と全パをけん引してMVPを獲得。大久保前2軍打撃コーチの解任に揺れるチームに、明るい話題をもたらした。

 「獲れると思っていなかったので、非常にうれしい。お祭りの舞台で打ったことがなかったし、メンタル面で成長できたかな」。同点の9回2死二塁は左飛。球宴記録に並ぶ1試合5安打を逃した場面を「打てばMVPというのは分かっていたので欲が出て完全に力んでしまった。シーズン中の片岡に戻ってしまいました」と苦笑いで振り返ったが、初回から快音を響かせて賞金300万円をゲットした。

 プレーボール直後の初球をいきなり左越え二塁打。5回は1死から中前打。続く川崎の初球にすかさず二盗を成功させてスタンドを沸かせた。

 今季は自身初の打率3割を目標に打撃フォームを改造。「どのコース、球種でもベースの上をバットが長く通る軌道にしたい」とテニスのラケットで球をとらえるような「面打ち」打法に着手した。開幕直後は模索が続いて不振に陥ったものの、徐々に自分のものになりつつある。その成果は球宴での4安打につながり、自信を深めた。

 MVP賞金の使い道については「(結婚を発表した)ツヨシ(西岡)に回さ…ないで考えます」と笑いを誘った片岡。一方で、大久保前コーチの問題についての質問には「やるのは選手なんで。(2位以下との)ゲーム差も詰まっているし、そういうのは関係なく戦っていきたい」と強調した。全パを引っ張った片岡が、後半戦も覇権奪回に向け西武を引っ張る。

 ≪涌井は淡々「普通です」≫西武の涌井は3回から2番手で登板。制球が乱れた3回は坂本、小笠原に連打を浴びて失点したが、4回は先頭のブラゼルからチェンジアップで三振を奪うなど3者凡退に抑えて役目を終えた。前半戦は11勝でチームの首位ターンに貢献した右腕はMVPを獲得した片岡とともにロッカーを出て「サイン通りに投げただけ。楽しかった?普通です。あとはMVPに聞いてください」と淡々と振り返った。

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2010年7月25日のニュース