マートン“広角”で4安打4打点

[ 2010年6月23日 23:14 ]

 【阪神9―4広島】チャンスでことごとく勝負強さを発揮した。阪神のマートンが、4安打4打点。チームに今季最多の貯金8をもたらす原動力となったが「チームメートがああいう形で出塁してくれたおかげ」と謙虚な姿勢は変わらないままだ。

 持ち味はやはり広角に打てる技術。九回にリードを2点に広げてなお1死三塁の場面。それまでの左翼方向への3安打とは違い、今度は強烈なラインドライブを右翼線に。三塁走者をかえす適時打で勝利を確実にした。
 研究熱心な姿勢が好結果を生んでいる。甲子園では全体練習の前に室内練習場で納得のいくまでバットを振り込むのが日課。真弓監督はスランプに陥らない秘訣を「すぐに調整して自分の打撃ができるようになるからね」とみている。
 来日1年目の阪神の外国人ではオマリー氏を最後に3割に到達した選手はいない。そのオマリー氏は以前「日本で成功しようと思えば、変化球を逆方向に打たないといけない。彼はそれができる。シーズンを通して3割を打てると思うよ」と太鼓判を押していた。
 「これからも打ち続けたい」と話す28歳が、巨人を追うために欠かせない存在であることを疑う者はもはやいない。

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2010年6月23日のニュース