読み通りの直球…坂本が逆転サヨナラ弾

[ 2010年6月4日 23:19 ]

 【巨人7―6日本ハム】巨人の今季初のサヨナラ勝ちは、坂本がもたらした。5―6の九回1死一塁で中越えにサヨナラ2ラン。昨季は試合を決める一発を2本放っている21歳は「こういう瞬間のために、練習を頑張ってきた。いい場面で打てて最高」と声を弾ませた。

 一塁には代走鈴木。盗塁を警戒してけん制球が続く。その間、集中力はどんどん高まっていた。「ランナー一塁なら、直球が来ると思った」という。読み通りの、初球の高めに入る直球を迷わず打ち抜く。「感触は良かったが、バックスクリーンに入ったことがないので、いくかな」という心配は無用だった。
 打率3割2分3厘の好成績だが、ここ10試合で複数安打は2度と、一時の勢いはややペースダウン。この日も4打席目まで無安打だった。3日の練習では原監督の個別指導を受け「軸回転で打つ。内からバットを出す」という基本を再確認。値千金の一打につなげた。
 監督が「全体的には大劣勢」と評する試合を、一振りで白星に変えた。指揮官は「凡打が続けば、彼の場合、確率はどんどん上がる。それが3割打者たるゆえんですよ」と揺るぎない信頼を口にして、たたえた。

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2010年6月4日のニュース