孤軍奮闘のイチロー チーム8連敗に会見なし

[ 2010年5月10日 06:00 ]

<マリナーズ・エンゼルス>五回裏二死一、三塁、左翼線へ適時三塁打を放ち三塁ベース上のイチローと電光掲示板

 【マリナーズ3―4エンゼルス】脚光を浴びた松井とは対照的に、孤軍奮闘に終わったマリナーズのイチローは静かにクラブハウスへ引き揚げた。3回に二塁内野安打、3点を追う5回2死一、三塁では左翼線への2点三塁打で23イニングぶりの得点をもたらした。9回も先頭で四球を選び2死満塁のサヨナラ機を演出したが、あと1本が出ず、今季ワーストの8連敗となった。

 ワカマツ監督は「イチローの2打点でチームが正しい方向に進み始めた」と唯一マルチ安打を記録した1番打者を称えた。ただチームは9四球(死球1)を生かせず12残塁に2併殺の拙攻。本拠地8連敗は08年6月以来の記録となり、2安打2打点のイチローは、会見を行うことなく球場を後にした。
 借金は8となり、地区首位レンジャーズとのゲーム差は5・5に開いた。「連敗が続いて誰もが楽しいわけがない。しかし何度も得点圏に走者を進めるなど収穫はあった。後は大きなヒットを待つだけ」と指揮官。我慢の戦いは続く。

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2010年5月10日のニュース