イチロー「けん制100回したって簡単なピッチャーはいる」

[ 2010年5月10日 10:40 ]

エンゼルス戦の7回、二盗するマリナーズのイチロー。この試合で3盗塁を成功

 【マリナーズ8―1エンゼルス】分かっていても止められない。何度も何度もけん制を受けながら、イチローが昨年6月30日以来の1試合3盗塁をマークした。「けん制しなくても難しいピッチャーはいるし、100回したって簡単なピッチャーはいる」。すべて安打で出塁した後の二盗。すべて余裕のセーフだった。

 イチローは36歳の現在も米主要メディアなどでメジャー屈指の快速選手とされている。だが本人には「そんなに速い方ではない。チーム内にも僕より速い人はけっこういる」との自覚がある。盗塁はスピードではない。いかに上手にスタートが切れるかが大事という考え方が「けん制の数と(盗塁の)難しさは比例しない」の言葉にのぞいた。
 チームは連敗をようやく脱した。若手左腕バルガスの好投、マイナーから昇格してきたばかりのソーンダースやウィルソンが活躍しての快勝。沈みがちだったクラブハウスにも久しぶりに活気が戻った。
 ワカマツ監督は柔らかな笑みとともに、「よく攻撃のおぜん立てをしてくれたね」とチームを引っ張った1番打者をたたえた。(共同)

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2010年5月10日のニュース