ダル 2年目捕手の大野を「信頼して投げた」

[ 2010年3月6日 18:50 ]

6回を1安打無失点で終え、ベンチ前でタッチを交わす日本ハム先発のダルビッシュ(左)と大野のバッテリー

 【日本ハム3―0ヤクルト】エースの抱く感情が、次第に信頼へと変わっていった。日本ハム・ダルビッシュの球を受けるのは、2年目の大野。オープン戦初の組み合わせとなったこの試合で、ダルビッシュは6回をわずか1安打で無失点と、ほぼ完ぺきに近い投球だった。

 投げている本人が「リリースと力を伝えるタイミングが合っていなかった」と振り返る直球とは対照的に、変化球は絶好調だった。特に右打者を苦しめたツーシームは、高めは伸び、低めは沈む。多彩な変化球を有効に使い、7三振を奪った。

 「単調にならないよう、一人の打者にいろいろな球種を投げさせた。いい経験ができた」と大野。2月18日の練習試合でバッテリーを組んだ時には2回3失点と打たれ「あまり合わなかった」と口にしていたダルビッシュが、この日は「(リードの)大半を任せた。信頼して投げていたし、とても投げやすかった」と評価したのだから、大きく前進と言っていい。

 まだ23歳の2人。既に球界のエースとなった同級生を追い掛けるように、背番号28も正捕手を目指して成長を続けている。

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2010年3月6日のニュース