雄星“修正”8人6安打→7人無安打

[ 2010年3月6日 06:00 ]

シート打撃を終え、笑顔を見せる雄星

 2軍調整中の西武・雄星が、埼玉・所沢市の西武第2球場で初のシート打撃に登板。打者15人を相手に6安打を浴びたが、フォームを修正した後半は最速143キロの直球とスライダーで打者7人を無安打に封じた。

 「実戦まで時間がかかってモヤモヤしていた部分もあったんですけど、不安もなくなりました。四球も少なかった(2個)ので良かったです」。140キロを超えたのは1球だけだった。いきなり3者連続安打を許し、1人おいて再び3連打。しかし、ここで右足をゆっくり上げるなどフォームをマイナーチェンジ。修正後はキッチリ抑えたことに自信をのぞかせた。
 登板前のウオーミングアップを高校時代と同じにして、三塁側ブルペンで36球を投げてからマウンドに上がった。「マウンドでも甲子園のつもりで投げた」。2月23日、宮崎・南郷キャンプのフリー打撃では制球に苦しんだが、この日は2四球とまずまず。一方で「不利なカウントで変化球を投げられるようにならないと通用しない」と、6安打がすべてが直球だったことを反省して課題を口にした。
 遠征先の高松で報告を受けた渡辺監督は「良かったみたいだね。予定通り9日に行きます」と、9日の教育リーグ・巨人戦(西武ドーム)での先発を明言。雄星は「打たれるのは当たり前。当たって砕けろで、逃げずに行きたい」と真っ向勝負を挑む決意を語った。

 ≪練習後は花巻へ≫雄星は6日の卒業式に出席するため、練習後は慌ただしく岩手・花巻に移動した。式では卒業生代表として壇上に立ち、記念品の目録を贈呈する。高校最後の行事に「自分にとっての原点で成長できた3年間でした。みんなと別れるのはつらいですけど、チームメートや先生方、後輩にありがとうと言いたいです」と話していた。

 ▼後藤 前回のフリー打撃の時と比べてもまとまっていた。指にかかった時は威力ある球が来ていましたね。
 ▼小野2軍投手コーチ 悪くなかったよ。あれだけ腕が振れるならね。
 ▼大久保2軍打撃コーチ いい投手だね。(石井)一久がデビューした時みたいだね。球の出どころも見づらいし、試合になるとアドレナリンが出る投手だね。

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2010年3月6日のニュース