原監督にしかられた期待の2年目にあの人が“勝負魂”注入

[ 2010年2月23日 07:01 ]

 【巨人担当・阿部 令】

 巨人の大田泰示内野手(19)が22日、宮崎キャンプを表敬訪問したプロレスラーの4代目・タイガーマスク(39)から“勝負魂”を伝授された。21日の練習試合・ソフトバンク戦で凡打と守備のミスを犯した高卒2年目が、終盤に入ったキャンプで1軍生き残りに臨む。
 身長1メートル88の大田と1メートル73のタイガーマスク。体格差は歴然だったが、練習中にタイガーマスクとあいさつを交わした印象を聞かれると「体つきが凄かった。半端じゃないです」と目を丸くした。プロ1年目を終えた昨年12月には、ウエートトレーニングで肉体改造。「一回りくらい体が大きくなった」と実感していたが、「(体づくりの方法を)ぜひ教えてもらいたい」と志願した。
 しかし、現在の大田にとって体づくり以上に必要なのは、試合に入る心構えだろう。3タコに加え、緩慢な守備を露呈した21日の試合後には、原監督が珍しく「(試合の)準備できているのかどうか。戦い以前。教訓にしないといけない」と語気を強めた。勝負の世界に身を置いて15年になるタイガーマスクも「(勝負は)迫力やオーラが大切。戦う前の準備が大事なんです」と説く。守備練習での動きは問題ない。だからこそ、気持ちの入れ方でプレーは変わるはずだ。
 タイガーマスクの「野球がダメなら(プロレス界に)来てほしい」という誘いには「本当ですか?行きたいです」と冗談で応じたが、リングデビューはまだ早い。23日の練習試合の韓国・斗山戦を含め、キャンプ中の残り実戦4試合で何としても結果を残す。

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2010年2月23日のニュース