WBCで有名 27億円亡命左腕 家族残し奮闘中

[ 2010年2月23日 15:58 ]

18日、キャンプインし練習するレッズのチャプマン

 昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)キューバ代表で、米大リーグ、レッズと契約したアロルディス・チャプマン投手(21)が22日、アリゾナ州グッドイヤーのキャンプ地で記者会見し「大リーグがキューバの野球と違うのはよく知っている。自分をコントロールするのが大事」と緊張した表情で話した。

 160キロ台の速球が武器の左腕は、昨年7月、国際大会参加中にオランダで亡命し、今年1月にレッズと6年総額3025万ドル(約27億5000万円)の大型契約を交わした。
 キャンプ参加後、すでに3回も投球練習を行っており、ベーカー監督も「非常に学習能力の高い投手」と実力を認める。気になるのは実戦から半年以上遠ざかっていることで「打者と対戦してみないと、彼のレベルが分からない」。一方、ジョケッティ・ゼネラルマネジャーは「大きな投資だったが、お金のことよりも、早く野球の実力に話題が集中してほしい」と話した。
 母国に妻や娘ら家族を残してきたチャプマンは「いつかは会えるはずだが、僕は野球をするためにここに来た」ときっぱり。開幕ベンチ入りのために「全力を尽くして準備する」と話した。
(共同)

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2010年2月23日のニュース