脱専売特許 ロッテ8年目 あの“ペッド”を継承

[ 2010年2月23日 08:38 ]

 【ロッテ担当・尾辻 剛】

 ロッテの8年目・早坂圭介内野手(25)が諸積外野守備兼走塁コーチの専売特許「雨中のヘッドスライディング」を継承する。「去年から意識していた。そういうのは嫌いじゃない。明るく和ませる人は必要。率先してやります」
 雨天中止などの際、来場したファンを喜ばせるパフォーマンス。06年の現役引退後も諸積コーチが担ってきたが、雨上がりの石垣島から那覇へ移動した西村監督が「いつまでもコーチにさせるわけにはいかない」。諸積コーチは「俊足で明るいキャラの早坂なんか適任」とする一方で「でも問題が一つある」という。
 同コーチが挙げる3条件は(1)足が速い(2)明るいキャラクター(3)レギュラーじゃない――。(3)は「自分は何度か風邪をひいた。レギュラーに風邪をひかれては困る」からで、コーチの立場として外野の定位置をつかみかけている早坂への禅譲を渋っている。
 内野手登録の早坂だが、遊撃のレギュラーには同い年で親友の西岡がいる。その西岡の助言で外野手に挑戦した昨季は出場機会が増え、自己最多103試合に出場した。今季からは外野手に専任。中堅のレギュラーに最も近い位置につけている。諸積コーチの心配にも、早坂は「風邪?大丈夫でしょう。ファンあってこそのプロやし、見に来て中止の時とか何かしらやるのが大事」と問題がないことを強調。美しくて速い、魅せる滑り方を「モロさん(諸積コーチ)に聞いておきます」とやる気満々だった。

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2010年2月23日のニュース