藤井“志願登板”で開幕ローテに大前進

[ 2010年2月23日 06:00 ]

フリー打撃で登板し力投した藤井

 昨オフに日本ハムからFA宣言し、巨人に移籍してきた藤井が志願してフリー打撃に登板。これまでは力むと球威が落ちて制球が甘くなる欠点があったが、この日は抜群のコントロールを披露し、開幕ローテーション入りへ大きく前進した。

 谷、小笠原、李スンヨプ、E・ゴンザレスの4人に、計102球を投げて安打性は17本。スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップとすべての変化球が低めに集まった。特に左打者の内角から変化するカットボールに李スンヨプは2球連続でバットが動かなかった。

 「(球界を)代表する打者に緊張感ある中で気持ちよく投げられた。70から100球が大事な部分。投球練習の100球と違う」と藤井は収穫を口にした。小笠原には柵越え2本を浴びたものの、斎藤投手コーチは「制球力が良いね。スンちゃん(李スンヨプ)、ガッツ(小笠原)にきっちり投げられるんだからたいしたもの。先発?そう考えている」と明言した。

 今季は下半身主導のフォームを再構築した。指導したOBの川口和久臨時投手コーチは「悪いときは腕で修正しようとしていた。下半身を意識して投げれば、球はシュート回転しない」と説明。右ひじ痛からの復活を目指すグライシンガーに実戦復帰のメドが立っていないだけに、先発の一角に食い込む可能性は十分だ。「先発?今のところそのつもりで練習している」と藤井。背番号「99」で再スタートを切った左腕の視界は良好だ。

 ≪急ぐな!高橋 打撃練習免除≫巨人の高橋が、打撃練習を免除された。腰痛からの完全復活を目指してキャンプインから順調に練習をこなしているが、オーバーワークによる痛みの再発を防ぐための措置。ランニングなど軽めの練習で汗を流した。23日の韓国・斗山との練習試合には6番・一塁で出場予定。原監督は「状態がいいから練習したかっただろうけど、やらせなかった」と説明した。

 ≪ゴンザレス練習試合先発へ「90%」≫昨季チーム最多の15勝を挙げたゴンザレスが、23日に行われる練習試合の韓国・斗山戦(サンマリン)で先発する。今季初実戦となるが「ボールの回転や制球力をチェックしたい。コンディションは90%くらいの状態にある」と順調ぶりを強調。キャンプで取り組んでいる球速の遅いチェンジアップについては「まだ遊び程度。投げない」と話した。

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2010年2月23日のニュース