雄星 藍ちゃん流フォームチェック

[ 2010年1月30日 06:00 ]

スロー動作のネットピッチングで、投球フォームの確認を行う雄星

 西武のドラフト1位左腕・雄星投手(18=花巻東)が29日、プロゴルファーの宮里藍(24)が取り入れている「太極拳スイング」を参考にネット投球を行った。埼玉・所沢の西武第2室内練習場でフォームチェックを行う黄金ルーキーの動きは、まるでスーパースローのVTRを見ているかのようだった。

 「速いフォームで投げるよりも、ゆっくりの方がどこに体重がかかっているといったことが分かって、自分の欠点が分かるんですよ」

 高校2年の時から行っている独特の練習法は、宮里が特集されたテレビ番組を見たのがきっかけだった。米ツアーで勝てず、スランプに陥っていた宮里は太極拳の動きを参考に、1分以上かけて1スイングを行う練習を繰り返し行っていた。「テレビを見ていて“これはいいな”と。筋肉の重さが分かる」。野球以外のスポーツでもいいと思ったものは積極的に取り入れるのが雄星の良さで、フォームのバランスチェックに役立てている。

 宮崎・南郷キャンプ中に花巻東で学年末試験が行われるため、2月8日から4日間帰省することが決まったが「岩手でもネット投球はやります。キャッチボールだと相手に気を使うんで」と継続を宣言した。同11日からの第3クールではシート打撃といった実戦形式も予定されており「速いフォームとゆっくりのフォーム(の感覚)がイコールになった時がベストのフォーム」と雄星。理想のフォーム追求に余念がなかった。

 ≪キャンプは松下と同部屋≫西武の雄星とドラフト5位の松下(早大)が、キャンプ宿舎で同部屋となった。普段からキャッチボールやランニングなど、行動をともにすることが多いだけに「普段からよくしてもらっているんでやりやすいですね」と笑顔。松下は「年は4つ下なんですけど、友達感覚でやっていきたい。まずは時間を守って、遅刻しないようにしたい」と話した。

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2010年1月30日のニュース