難航21世紀枠 最後は「平和の象徴」向陽

[ 2010年1月30日 06:00 ]

 【センバツ出場校選考事情】関東・東京の6校目と、神宮大会枠を含めて3となった東海の最後の枠が注目された。関東・東京は関東大会4強と東京大会を制した帝京が決定。関東5番目評価の桐蔭学園(神奈川)と東京大会準決勝で帝京に惜敗した日大三の比較で、豊富な投手陣と高い攻撃力を誇る日大三が上回った。東海の3校目は東海大会4強の三重と中京(岐阜)で投打のバランスのいい三重が、優勝した大垣日大と接戦を演じた中京より総合力で上と判断された。

 10年目を迎えた21世紀枠の選考が難航。東西とも3校に絞られて決選投票の結果、東日本から山形中央、西日本は川島がまず選出された。難航した3校目は「高校野球ファンに懐かしく、OB嶋清一さんから平和のありがたさを痛感している」として向陽が36年ぶりの切符をつかんだ。本命視されていた伝統校の新潟、防府が落選。日本高野連・奥島会長は「新潟、防府も選ばれるような枠があれば良かった」と難しい議論であったことを明かした。

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2010年1月30日のニュース