元・中日戦士も貢献!フィリーズがサヨナラ王手

[ 2009年10月21日 06:00 ]

<フィリーズ・ドジャース>フィリーズ歓喜の渦の中に飲み込まれる?ドジャースのハドソン(右端)

 【フィリーズ5―4ドジャース】フィリーズがまた土壇場の強さを発揮し、ナ・リーグの優勝決定シリーズ第4戦を制し3勝1敗として、2年連続のワールドシリーズ進出に王手をかけた。

 9回2死一、二塁。ロリンズがド軍守護神ブロクストンの99マイル(約159キロ)直球を右中間にはじき返し、2者が生還し逆転サヨナラ勝ち。歓喜の輪が三塁ベース付近で広がった。「大きな一打だ。しっかりボールをとらえることを心がけた」と不動の1番打者は興奮気味だった。
 9回に2点差をひっくり返した地区シリーズ第4戦に続く逆転劇。マニエル監督は「27個のアウトを取られるまで試合は終わらない。最後まであきらめなければ、いいことが起こる」と胸を張った。指揮官の采配も光った。1死から昨年のリーグ優勝決定シリーズ第4戦でブロクストンから決勝2ランを放ったステアーズ(元中日)を代打に起用し、四球でつないだ。続くルイスも死球。今シリーズこの打席まで18打数3安打と不振のロリンズについても、指揮官は「コンパクトなスイングでバットの出が早い。いけると思った」と選手の力を信じていた。
 フ軍は世界一になった昨年から本拠地で10勝1敗。連覇への第2関門突破に向け、大きく優位に立った。

 ≪主砲ハワード8戦連続打点≫フィリーズの主砲ハワードが初回に右越え先制2ラン。8試合連続打点となり、ルー・ゲーリッグ(ヤンキース)が28年と32年のワールドシリーズ各4試合で達成したポストシーズン記録に並んだ。逆転サヨナラ勝ちに「間違いなく大きな勝利。シリーズの流れを大きく変えたと思う」と力強く語った。また、6回に右前適時打を放ったアットリーはポストシーズン24試合連続出塁となり、ゲーリッグの23試合を抜いて歴代2位に浮上。最多記録のブーグ・パウエル(オリオールズ)の25試合にあと1と迫った。

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2009年10月21日のニュース