渡辺監督の決断…岸の奮起促して138球

[ 2009年7月2日 06:00 ]

 【西武11―6ロッテ】投手出身監督らしい、西武・渡辺監督の決断だった。岸は6回まで10安打6失点。その裏に味方が逆転すると、指揮官は7回のマウンドにもそのまま岸を送り込んだ。

 すでに117球を投げていた岸を続投させた理由は2つ。(1)中継ぎ陣の崩壊。ここ8試合連続で7~9回に失点しており、先発投手を1イニングでも、1アウトでも多く投げさせたい。(2)は岸の成長を促すため。「普通なら代えても良かった。でも、先発としての意地もあったと思う。だから岸の気持ちに懸けた」と渡辺監督。一番厳しい場面で踏ん張れるかどうか。「涌井は今季、それができている」と、指揮官は同じ8勝を挙げている右腕の名前を出して奮起を促した。
 上位浮上には中継ぎの再生はもちろん、岸の今後の活躍も欠かせない。岸は7回を2死満塁としながら踏ん張った。それでもこの日の2被弾で、被本塁打はリーグワーストの14本。「一発病を何とかしないと…」。残り76試合。この日の138球の熱投は、必ず今後への糧になる。

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2009年7月2日のニュース