ブランコ11球団討ち!特大22号で8連勝

[ 2009年7月2日 06:00 ]

<中・神>6回無死一、二塁、ブランコは中越え22号3ランを放ち、バットを放る

 【中日4―1阪神】まさに豪快無比。中日の主砲ブランコが圧倒的なパワーを見せつけ、阪神の戦意を喪失させた。

 「いいスイングができて、芯でうまくとらえることができた。神様のおかげです」。0―0で迎えた6回無死一、二塁で飛び出した先制3ラン。推定135メートル。ナゴヤドームの左中間4階席のガラスにぶち当てた。
 開幕当初は変化球が多く、ボール球を使う日本流の配球に悩まされた。だが、打撃時の足のスタンスをスクエアからオープンに変えたことでより見やすくなり、明らかなボール球を振ることが激減した。「日本の投手は本当に制球がいいから、打てる球を自分のタイミングだけで打つことだけを心掛けている」。この日も2―0からボールを2球見逃し、最後は外角スライダーを叩いた。ここまで21本中14本がソロで満塁はない。3本目の3ランがうれしかった。
 これで対戦全11球団から本塁打。来日1年目の外国人選手で達成したのは07年ガイエル(ヤクルト)以来、史上2人目だ。本塁打に続いて打点(55)もリーグトップとなり、2冠に躍り出た。年俸2760万円。昨年までの主砲で年俸6億円だったウッズの20分の1以下だが、そのウッズの穴を埋める以上の働きだ。
 チームは05年7月以来4年ぶりの8連勝。2位・ヤクルトに1・5ゲーム差に迫り、首位・巨人にも5・5ゲーム差まで追い上げた。「みんなで力を合わせれば20連勝だってできる」。ブランコの威勢のいい言葉は誇張には聞こえなかった。

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2009年7月2日のニュース