オビスポ“あれよあれよ”の来日初先発初勝利

[ 2009年7月2日 21:20 ]

7回途中まで1失点と好投し、来日初勝利をマークした巨人・オビスポ

 【巨人4―1広島】巨人は1―1の3回にラミレスの中前打などで2点を勝ち越し、6回には坂本の適時二塁打で加点した。初先発のオビスポが7回途中1失点と好投し、来日初勝利。広島はルイスが6回途中4失点で4敗目を喫した。

 ≪“2軍の火消し”がルイスに投げ勝った≫期待をはるかに上回る好投だった。巨人は来日初先発のオビスポが6回2/3を1失点で、プロ初勝利。ドミニカ共和国出身の24歳は「この日が来ると信じていた。チャンスをものにできてうれしい」と満面に笑みを広げた。
 2007年に育成選手として巨人と契約。2軍の火消し役として活躍してきたが、6月10日の2軍戦で7回無失点と好投。6人目の先発不在の状況で、白羽の矢が立った。
 オビスポは「緊張より、うれしい気持ちが勝っていた」と勇んでマウンドへ上がった。左足を三塁側に踏み出す豪快なフォームから投げ込む、最速152キロの直球を武器に飛ばした。2回に栗原に特大のソロ本塁打を許し、その後もほぼ毎回、得点圏に走者を背負ったが「絶対に0点に抑える」と言い聞かせてしのいだ。全力で投げ切った112球。試合後、ウイニングボールを手にした右腕は「この勝利を2軍の小谷投手コーチにささげたい」と、来日以来支えてくれた恩師に感謝した。
 今後の起用法は未定だが、大きな戦力が加わったことは間違いない。原監督は「好投手のルイスに投げ勝ったのは大きい。チームにとっても大きい勝利」とヒーローを手放しで褒めた。

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2009年7月2日のニュース